オレンジ色
「ごめん…。」
私は誤った。
「…いや、俺こそ怒鳴ったりしてごめん…。」
江山は誤ることないのに…。
「は、話しって…。」
私、声が震えてる…。
「もぅ、いいや。お前があんな態度するから言えなくなった…。帰れよ。」
さっきから心臓がドキドキしてる。
「えっ、」
「いいから!早く行け。」
今度は帰れかよ…。
「分かった。じゃあ…」
私は走って公園を出た。
心がモヤモヤする。
あれ、雨だ…。
傘ないや、でももう濡れていいや!
「はぁ…。冷たい!」
今、夏なのに…。
私、泣いてるよ…
もう、いやだ。
「…夏樹…」
思わず口から夏樹を呼んでいた…。
返事あるわけないか。

□□□□□

「ただいま…。」
はぁ、誰もいないや。
ガチャ
ドサッ
私は自分の部屋に入ると真っ先にベッドに倒れこんだ。
「んぅ、うぅ。ひっく…。」
そのまま眠ってしまった。
「…ん、朝?ってまだ5時かよ…。」
まだ寝とこうかな…。
そういえば、昨日あのまま寝たんだった。
シャワー浴びて着替えよ。
ジャーッ
「…う、目腫れてるしっ」
カチャ
「はぁ、ポロシャツ…」
私は干してあったポロシャツをとって着替えた。
「お母さん、まだ帰ってないんだ…。」
< 29 / 36 >

この作品をシェア

pagetop