オレンジ色

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私は携帯を閉じて、授業に戻った。
でも、なぜか授業には集中できなかった。

「秋ぃ〜何ぼけっとしてんのよッ！」
あっ由佳。
「うぅん…。何にもないよ。」
「嘘つけっ！何かあったんでしょ？」
何で由佳は私の事、何でも分かるんだろ…。
「…うん。でも自分でも分かんない。ただ、ある人が私の事どう思っているのか気になって…。」
私は全部はなした。
なっちの事も、チャットの事も、百合の事も。
由佳はちゃんと聞いてくれた。
「秋…。話してくれてありがと。」
「うん…。私どうしたらいいかな？なっちの事なにもしらないのに…。」
私はバカだった。
ウジウジしてばっかだった。
「秋は自分の気持ちに正直になればいい。」
「由佳…。でも百合には、なっちの事紹介するよ…。約束だから。」
「秋らしいねッ！」
由佳は優しいよ。
私なんかのために…。
本当にありがと。