ファースト ラブ ~女子高校生×ホストクラブ経営者~
「忘れていたのね?今時の子ならば携帯は肌身離さず持って必需品じゃないの?」



はにかんだ様な笑みを浮かべた花音にはるかがクスッと笑って言った。



「すっかり忘れてました」


バッグの中から携帯を出して開いてみる。



電源を押しても携帯の画面は真っ黒なままだった。



「やっぱり直ってない・・・」



花音は壊れた画面を見て深くため息を吐いた。



「明日にでも買いに行ったら?今日アルバイト料出すから」



「はるかさん!アルバイト料なんて要りませんっ ママのお店を手伝いたくて働いたんですから」


花音は大きくかぶりを振った。



「でも最近の携帯は値段が高いからね」


それだけ言うと話題を変えたはるかだった。



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