ファースト ラブ ~女子高校生×ホストクラブ経営者~
マンションのエントランスにタクシーが着くとカイトさんはわたしの手を握って中へと連れて行く。



エレベーターの前に着くと丁度開き、中へと入る。



「一度家に戻る?それとも俺の所へそのまま来る?」



階のボタンを押す前にカイトが言う。



艶めいた瞳を見て花音の心臓はますますドキドキしてしまう。



「え・・っと・・・」


その選択肢には困った。



このままカイトさんの部屋に行けばずうずうしい子だなと思われてしまいそうだし、家に寄ればカイトさんに会える時間が少なくなる。



花音は腕を伸ばして時計を見た。


あと10分で11時になる所だった。



「いや、聞いた俺がバカだな 時間がもったいないのに 俺の所へすぐに来て」



カイトは花音に微笑んだ。




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