ファースト ラブ ～女子高校生×ホストクラブ経営者～

――６畳ほどの和室でカイトさんと２人っきり。車に乗っている時より緊張してしまう。



花音は目の前のカイトから目をそらした。



「うわ～　きれい～」


目をそらした先は窓の外の日本庭園。



思わず立ち上がって花音は窓に近寄った。



――意外だな、こんなに喜んでくれるとは思っても見なかった。



カイトが食事をする女性はどうにかして自分を見てもらおうと周りのものには目を向けない。



カイトは立ち上がって花音の横に立った。



カイトが横に立つと花音が仰ぎ見る。



「カイトさん、連れて来てくれてありがとう」


にっこり笑ってカイトを見あげる。



高校生の花音には見るものすべてが新鮮だった。