ファースト ラブ ~女子高校生×ホストクラブ経営者~
長い時間はいられなかった。



寒すぎて花音がくしゃみをしたからだ。



「風邪を引く」と言ってカイトは花音の手を引いて車に引き返した。






「大丈夫?」


車に入るとエンジンをかけて車内が早く暖まるように温度を設定する。



「だ、大丈夫ですよ このくらいの寒さ」



ブルッと肩を震わせる。



まだ冷気を纏っているみたいで身体が温かくならない。



カイトは車の外へ出るとトランクから何かを出して戻ってきた。



花音にひざ掛けがかけられた。



「ありがとう カイトさん もう大丈夫です」



――迷惑かけちゃった・・・。



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