ファースト ラブ ～女子高校生×ホストクラブ経営者～

その時、ケタケタと愉快そうな笑い声が聞こえてきた。



「レイジく～ん　あたしドンペリ入れちゃう～」



上機嫌の里衣子はレイジの腕に腕を絡ませて言う。



里衣子ぉ・・・もう酔っちゃったの？まだワイン一杯なのに・・・。



「里衣子さん、それでは白でよろしいでしょうか？」



カイトが聞くと里衣子がポカンとした顔になった。



白はドンペリのなかでも一番下のランク。


この人、やるじゃん。


無理に高額な飲み物を押し付けないカイトに花音は好印象を覚えた。



「いいですよぉ～」



里衣子がにっこりと相槌を打つ。



「里衣子、ちょっともう酔っ払っちゃったの？」



身を乗り出して小声で里衣子に言うが聞こえないらしくレイジと話をしている。