ファースト ラブ ~女子高校生×ホストクラブ経営者~
「里衣子、どこへ行っちゃったのかな」


「あぁ、ほらあそこにいる 彼らのすぐ近くに」


背の高いカイトはすぐに見つける。



すぐ近くにいるのだが、話は出来ていないようだった。



「あっ、ほんとだ!」


――里衣子、話できるのかな・・・。



近くで彼らを見られただけでも奇跡に近いのに話が出来たら卒倒してしまうかも、と花音は思った。



「やっぱり花音ちゃんは大人っぽいね 髪の毛をルーズに上げると更に大人びて見える」


ステキなドレスに合わせて髪の毛をアップにしていた。



うなじが目に入るたびにカイトはそこに口付けをしたくなった。



――大事にしたいと言ったのはお前だろ?


自分を叱咤するカイトだった。


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