ファースト ラブ ~女子高校生×ホストクラブ経営者~
花音はパーカーとジーンズのまま街を歩いていた。
進む方向は「SION」だ。
――カイトさんに会いたい・・・。
寒いのだが、ショックが大きすぎて寒さもかまわなかった。
早くカイトに会いたかった。
話などせず、ただ抱きしめて欲しかった。
花音とすれ違う男女から「あの子、寒そう」などと話す会話がされる。
両手を身体に巻きつけるように道を歩いた。
30分ほどかけて花音は「SION」の前に到着した。
着飾った女性たちが「SION」のドアへ消えていくのを見て、花音は自分の姿を見た。
――こんな姿じゃ入れない・・・。
自分とカイトの事を知っている従業員は少ないだろう。
――携帯も忘れてきちゃったし・・・入り口で呼び出してもらおうか・・。
そう思って「SION」の扉に向かおうとした時、エンジン音が聞こえた。
何気なく顔を道路の方に向けると真っ白な流線型の外車が目に入った。
――カイトさんだっ!
花音の顔が笑顔になった。
進む方向は「SION」だ。
――カイトさんに会いたい・・・。
寒いのだが、ショックが大きすぎて寒さもかまわなかった。
早くカイトに会いたかった。
話などせず、ただ抱きしめて欲しかった。
花音とすれ違う男女から「あの子、寒そう」などと話す会話がされる。
両手を身体に巻きつけるように道を歩いた。
30分ほどかけて花音は「SION」の前に到着した。
着飾った女性たちが「SION」のドアへ消えていくのを見て、花音は自分の姿を見た。
――こんな姿じゃ入れない・・・。
自分とカイトの事を知っている従業員は少ないだろう。
――携帯も忘れてきちゃったし・・・入り口で呼び出してもらおうか・・。
そう思って「SION」の扉に向かおうとした時、エンジン音が聞こえた。
何気なく顔を道路の方に向けると真っ白な流線型の外車が目に入った。
――カイトさんだっ!
花音の顔が笑顔になった。