ファースト ラブ ~女子高校生×ホストクラブ経営者~
「それは食事をしながら花音ちゃんに聞くと良いよ 僕たちは退散するから 部屋は――」



「もちろんマンションへ連れて帰りますから」



紫苑が部屋を用意しようと言いかけるとカイトにさえぎられた。



「では食事をして帰るといいよ 花音ちゃんのスーツケースは車に運んでおく」


カイトの言葉に気を悪くした風もなく紫苑は莉緒を連れ立って行こうとした。



「紫苑さん」


花音を腕の中に抱いたカイトは紫苑を呼び止めた。



「ありがとうございました」


幸せそうなカイトの笑顔に紫苑はフッと微笑み出て行った。



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