ファースト ラブ ～女子高校生×ホストクラブ経営者～

「君のママは高校生に高額なお小遣いをあげているようだね？」



アユムが5万円花音から預かったと聞いたカイトは電話を切ると目と目があった花音に言う。



「そうよ　あたしが不自由な思いをしないようにいつもたくさんくれるわ」



実際はそうではない。



数年貯めたお金を持って来ていたのだ。



何か欲しいと言えばお金をくれるのでお金には不自由しないといえるのだが。



――カイトさんが思っている通りの女になってやるんだからっ。



すれた様な言い方にカイトは心の中で溜息を吐く。



夜の道路は空いていてものの10分もかからないうちにマンションの前に到着した。



花音は車が止まると同時にシートベルトを外してドアを開けた。