青い絆
〜第二章〜硝子色の過去

【琥珀色の地】

雲一つ無い空が目の前に広がる。

「今井君起きてる?」

間宮の顔が空を遮る。

「起きてる」
「凛、寝ちゃったみたい」

起き上がって、間宮の横に寝転んでいる凛を見る。
完全に寝ていた。

「寝てるな」
「またサボるのかな?」
「弁当食った後寝たから、後一時間は起きないだろうな」
「凛はよく寝るから身長伸びたんだね」

間宮が凛の寝顔を見ながら笑う。
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