青い絆
「失礼します」

職員室に入ってさっきの放送の声を捜す。
一瞬で見付けれた。

「おぅ、今井。こっちだ」

大きいと言っても凛とは違う大きさな体格の、進路の佐崎が手を振って俺を呼んだ。
佐崎の机の前に行く。

「何っすか?」
「何っすか?じゃないだろう。進路どうすんだ?」
「…」

先週担任に配られた進路の紙に、俺は−…

『未定』

と書いて提出した。
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