青い絆
「嘘だ!!」
「裕紀!」

俺は左腕に繋がれていた点滴を抜き、ベットから飛び降りた。
右足に激痛がはしる。

「直紀!リエはどこだ?」
「兄貴!動いちゃ…」
「どこだよっ!言え!」

直紀の学ランを掴む。ボタンが外れ床に落ちる。

「多分…まだ隣の集中治療室だと思う…」

直紀にリエの居場所を聞き、痛みに耐えながらゆっくりと歩きだす。

「リエ…」

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