一筋縄では逝かせない★



「先生〜、ぼくお腹空きました〜」



「ぼくも〜」



と言いながらも、キジと男のお腹からは、ぐぅ〜と音が鳴り続けています。



「(ちょっと効き過ぎたかしら…)もうすぐおやつの時間だから我慢しなさいねー」



おばあさんは自分のした事に少し後悔しました。



だんだん飽きてきた様です。



「あら…?」



気が付くと、地面が平らになっていました。



「しまった!足跡がなくなってる!!あのジジイどういう歩き方してるのよ!?」



おばあさんが悩んでいると、



「(あら?周りが静かね…)」



「ねぇ!何かいい香りがしますよ!」



「行ってみましょう!」



バタバタと足音をさせ、二人は走り出していました。


「ちょっと…!」



おばあさんは急いでついていきました。




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