一筋縄では逝かせない★
「…まずじいさんはいきなりすぎんだよ。」
猿はおじいさんをちらりと見てから言いました。
「そんなんじゃ相手も最初から戦闘モードに入っちまう。村を破壊しちまうような奴だぞ?本気出したらきっと俺たちなんてこてんぱんにされる。」
「…ほぉ!」
おじいさんと鬼は感嘆の溜め息を漏らしました。
「だからまずは相手を油断させる作戦に出よう。つまり…ちょっと耳貸せ」
猿は耳を寄せてきたおじいさんと鬼にとっておきの作戦を伝えます。
「え…」
「おぉ!ないす・あいでぃあ、じゃ!!」
猿は嬉しそうににっ、と笑うと、腰に手をあてて勢い良く立ち上がりました。
「…よし!じゃあその作戦でいこう!!」
「おーっっ!!!」