一筋縄では逝かせない★
「美味しくなぁれ、美味しくなぁれ」
と唱えながら桃子は丁寧にボールの中身を混ぜていきます。
「愛情もたーっぷり込めないと♪」
そんな桃子の姿を見ている犬は、何だか面白くなさそうです。
「―おいナレーター!てめえの目は節穴か?あぁ!?本・気で、つまんねぇよ!それは確かだ!だが、言葉を選べ!学習しろ!!」
犬は桃子の姿にへそを曲げています。
退屈で堪らない様です。
「…おい、いくら何でも、それは大き過ぎねぇか?スポンジ5段になってるぞ」
犬は重要な事は除き、おそるおそる聞きました。
「だってこれは…ううん。後のお楽しみ!」
わざと勿体振ってみせる桃子に犬は軽く苛つきを覚えましたが、道具を片付けてあげました。