一筋縄では逝かせない★
猿と犬は互いに近寄って小声で話し始めました。
「お互い何があったかはまぁ追々話そう…とりあえず今はこれからどうするかだ…」
「そうだな…あの小さい女とじいさんは会わせても平気なのか??」
「う゛…」
犬は口ごもりました。
「かなり平気じゃねぇ…と思う…」
「どけぃ!わしが一番に食うんじゃ!!」
「あぁっちょっと、何するんですかっっ!」
「…」
猿と犬は頭を抱えました。
−と、その時です。
「ん…」
あまりの騒がしさに、桃子が目をこすりながら上体を起こしました。