一筋縄では逝かせない★
おばあさんとキジと男は二組の足跡とお菓子のカスを辿って歩いています。
「あら?カスがなくなったわね。けど足跡は続いてる」
と呟きながら、おばあさんはチラリとキジの方を見ました。
「あんた!何その汗!大丈夫!?」
「はは…大丈夫です。(そのお菓子のカス僕がその先食べたんだよね…でも足跡残ってて良かった…)」
キジは、ふぅと汗を拭いました。
「あら?足跡が別れてる。どうする?」
おばあさんは二人に投げ掛けました。
すかさずキジが、
「大きい方の足跡を辿って行きましょう!!」
と鼻息荒く言いました。
「何か理由が?」
「はい、こっちを辿った方が確実です」
「はぁ…」
男は納得いかない様子でしたが、キジがあまりにも強気なので意見はしません。