一筋縄では逝かせない★
「なんだこいつら!まじうけるっつーの!」
男はその場で笑い転げました。
「(今なら笑って死ねるかも…。)」
そんなことを考えながらも、なお男は笑い続けます。
「ん…?」
場所は変わって。
犬は呆れていました。
しかし周りの変化には、さすが犬。
よく気が付きます。
「笑い声…?」
近くでは、桃子やおじいさん、鬼たちが騒いでいますが、それとは別に違う人の声も聞こえます。
「だれだ…?気のせいじゃないだろうな…。」
犬は笑い声が聞こえる草むらに近づきました。
もっとも、この近くで笑っている人なんて男以外いなかったのですが…。
そして…男が隠れている草むらを、覗きました。