一筋縄では逝かせない★
ハプニング5



「なっ…な…」



桃子はあまりの衝撃に口をぱくぱくするばかりで、全く言葉になりません。



「…わしも食べるぞー!!」



空気読めないじいさん、略してKYJも鬼に先を越されまいと桃子を置いてきぼりにしたままケーキに駆け寄ります。



「ひゃほーい!」



そして勢い良くダイブしました。



「…んぐ…むぐぐ…っ!」



鬼はケーキを食べるどころではありません。



思った以上に頭が深くはまり込んでしまったために、そこから抜け出そうと必死でもがきます。



綺麗に積まれていた5段のスポンジは、おじいさんと鬼のせいであっという間にぼろぼろになってしまいました。



「う…っく…」



桃子は堪らずしゃくり上げました。





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