一筋縄では逝かせない★



「はわ…?」



スポンジからやっとのことで抜け出した鬼は、側に置いてある紙袋を見つけて、思わず逆さにして中身を調べようとしました。



「??」



かちゃかちゃ、と中からこぼれ落ちて来たのは、



「天使……!?」



なんと、真っ白な天使の飾り物。



それにもう一つ…



「はっ…はっぴー…うえでぃんぐ??…はっ!」



鬼は必死でうえでぃんぐの意味を考えました。



もともととても賢かった鬼は、すぐに5段スポンジと天使の飾り物とはっぴー・うえでぃんぐを結びつけました。



「け…結婚ですか!誰と誰が!?」



そのあまりの大声に、草むらに向かって走ってきた桃子から隠れようと地面にうつぶせていた犬と男は思わず立ち上がりました。



「誰も誰とも何もねぇ!」



「あぁうっせぇ!!」



「!?」



突然真横から現れた二人に驚いて、猿は後ろへ飛び退き、桃子は笑顔のまま固まりました。




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