一筋縄では逝かせない★



「へ…」



桃子が間の抜けた声を漏らしたその時、



「桃子っっ!この生クリーム食ってもいいのかっっ!?」



KYJが場の空気を華麗に無視して、生クリームを大量に抱えて現れました。



「…どうぞお食べになってください…もうどうせ使い道もありませんから…」



桃子が無意識に嫌味ったらしく本音を漏らすと、



「うぉっほーい!」



おじいさんは小躍りして喜び、近くにあった砂糖を生クリームにどさっと放り込んで、ごくごくと一気飲みしました。



相変わらず気持ち悪い甘党男です。



「う…うっまい!うっっまいぞ!!お前らも飲むか!?」



おじいさんは興奮して次々に生クリーム(超加糖)を周りに勧めます。



「…」



全員一様に渋い顔。



当たり前です。



おじいさんは返事がないのが分かると、あるだけ全部自分一人で飲み干してしまいました。



「桃子っっ!この果物も食べていいのかっっ!?」



おじいさんの暴飲暴食は留まるところを知りません。




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