一筋縄では逝かせない★



「どっちに向かえばいいんだー…?」



しばらく歩いていた男とキジでしたが、いっこうに先に進んでる気がしなかったため叫び始めました。



「こっちじゃないですかっ?!」
「(適当に言わないでくださいっっ!)」



根拠もない男の声にキジはさっき以上にうんざりしました。



「なんか声も聞こえますし!」



「(えー…?)」



キジは疑いつつも、耳を傾けました。



「…ん?」



確かに、確かに聞こえるのです。



かなり聞き覚えのある声たちが…。



「行きましょう!」



2人は顔を見合わせてこくりと頷きました。



そして、足をそろえて走りだしました。





< 144 / 525 >

この作品をシェア

pagetop