一筋縄では逝かせない★
「おい…」
犬は心配そうに男の顔を覗き込みますが、
「まさか…そんな…」
男の顔はどんどん青白くなっていきます。
「わたし桃子だけど…それが何…?」
桃子もそんな男の様子に困惑顔になって言いました。
「ん…ん!?」
猿はいまいち状況が掴めず、みんなの顔を代わりばんこに見て焦りだしました。
「俺のこと…分かんねぇか…さすがにな…」
男の言葉はもはやひとりごとのようです。
「…みなさーん!そこにいるんですかぁーっ??」
「!?」
突然の大声に、4人は驚いて声のした方向を一斉に向きました。