一筋縄では逝かせない★
「ふぁー…。」
鬼はよく寝た、といわんばかりにうんとのびをしました。
どうやらさっき、男と犬が出てきたときに驚いて気絶してしまったようです。
「んー…この騒ぎは何だろなー…♪」
そして頭はまだまだ夢の中。
「なーんかお腹がいっぱいだけどなんでだろーな?」
「おい!こら。そろそろ目え覚ませ!」
鬼は犬に突っ込まれ、少し元気を失います。
「別にいいじゃないですかぁ…。」
「ったく。お前が寝てたときに何があったか知ってんのか?」
犬は寝ぼけ眼な鬼の顔を覗き込みました。
「知りませんよ。寝てたんですから…。」
「あのなー…。」
犬は呆れたように呟きました。