一筋縄では逝かせない★
その頃。
「これって…どーゆうわけなわけ…?」
桃子はその場に呆然と立ち尽くしていました。
「あれって、あたしよね?」
さっきから、同じような言葉をずっと呟いています。
「小さい頃の、あたし…?」
←今も見た目は変わってないけれど。
「追い掛けなきゃ!」
なぜだか桃子はふとそう思い、走りだしました。
その様子は、犬と鬼もそばで見ていましたが、止めることはせず、ゆっくりと2人で桃子が走っていた方に歩いていきました。