一筋縄では逝かせない★



「すまんが…」



「そうですか…残念です。見た方が手っ取り早いと思ったんですが…」



「何だよそれ!」



犬はキジに向かって言いました。



「俺はジジイとババアのガキん時と桃子とその兄に会ったとこを見ただけだ!本当に全部見ちまったんだよ!!」



言い放った犬は一気に言った為か、息を切らしています。



「…説明はしてもらいましたし、行きましょうか」



キジは犬を見ない様にして言いました。



「待つんじゃ!こんな大所帯じゃ動き難いじゃろ?わしが決めといたぞ」



おじいさんの足元を見ると、あみだくじらしきものが。



「発表するぞ。1班お兄さんと男さん、犬さん、鬼さん。2班ばあさん、桃子、キジさん。3班わしと猿さん、王様じゃ!出発!」



おー!とおじいさんは一人、拳を上げました。




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