一筋縄では逝かせない★
「あっ、お兄ちゃんがそっちに行くなら私も…っ」
「おじいさんに意見する者は許さないわー!!」
「ぐえっ…」
「(…さっき、まったく同じ光景を目の当たりにした様な…)」
はあぁ…とキジはおてんばなお嬢さん方に頭を悩ませました。
「仲良しな2班はあっちじゃ。行ってらっしゃ〜い!」
乱視なおじいさんは、微妙な距離を保ちつつ歩く3人に大きく手を振りました。
「さて、わし等はどうするかのぉ…って、王様!何持っとるんじゃ!?」
「煎餅じゃが?」
「お菓子の定番と言えばケーキじゃろうがー!!」
「なぬ!?煎餅じゃろうがー!!」
じゃろじゃろうるさいジジイ共に猿は頭を悩ませました。
「(じいさん達見分けつかねぇー!)」
もの凄い砂ぼこりの中で殴り合いを始めたジジイ共を見て、猿は心の中で叫びました。