一筋縄では逝かせない★
「あぁくそっ…どこが年寄りだ…滝を垂直にのぼってくるようなジジイが…」
猿はお菓子で一杯のリュックサックにふらつきながら、ひたすら悪態をつき続けていました。
「そんなこともあったかのー☆」
「すごいのぉ!今度わしにも教えてくれんかっ!?」
「覚えておったらな♪」
そんなじいさん二人の会話を聞きながら、猿は誰にも聞こえないくらい小さな声で呟きました。
「ま、俺はそんなあんたに惚れたんだけどなー…なんてなーっ…」
二人は相変わらずわいわいと楽しそうに話しています。