一筋縄では逝かせない★
改めてじっくりと犬の顔を見てみると、なるほど、犬はたるんだ顎肉が愛らしいブルドッグでした。
「あぁ、こりゃ間違えるわ…って何言ってるのかしらこの馬鹿犬は!?」
おばあさんは自分の顔を両手で押さえながら、真っ赤になって犬を怒鳴り付けました。
「…ところで何だって…桃?」
激昂するおばあさんを無視して、猿が冷静に口を開きました。
「あぁ桃さ。very delicious!な桃!!」
「…??」
おばあさんと猿は突然の英語が理解できずに首を傾げました。