一筋縄では逝かせない★
「っど…どこ行くんだよっ!!…え!?」
すると突然シマリスが目の前から消えたのです。
前方には崖が。
「まさか…!!」
すぐに猿は崖へ駆け寄って行き、下を見ました。
崖は目も眩みそうな程の高さでした。
「見えるはずないか…けど…ん!?」
猿は崖の下ではなく、崖を見ました。
「いた!!」
なんと、シマリスは崖を垂直に走っていたのです。
「ま、待てよ!」
猿はそこが崖である事も忘れ、追いかけようと足を踏み出しました。
「あ?…ぎゃああぁぁぁぁぁ!!!」
途端に猿は崖の下へ真っ逆さまに落ちていってしまいました。