一筋縄では逝かせない★
「ぎゃぁぁぁぁぁあ…あ?」
猿はあまりの恐怖に目を瞑りましたが、どれだけ経っても何の衝撃もありません。
「う…?…はぁぁ!?」
気付くと、猿は川の側で仰向けに寝ていました。
額にはあのシマリスがちょこんと乗っかっています。
「俺…あの高さから落ちて…生きてる…なんで?」
見ると、川の向こう岸で黒い人影がおいで、おいで、と呼び掛けるように手招きをしています。
その周りは一面真っ白な花畑。
「え…まさかこれ…さん…ず…」
猿が何かを言いかけたその時…