一筋縄では逝かせない★
「…桃!?」
何と川上から流れてきたのは大きな桃。
「あ…あれが…あの桃が…ひょっとして…!!」
猿は必死で腕を伸ばしますが、桃には届きません。
「っぐ………ぅお!!」
そうしているうちに、猿は川に落ちてしまいました。
「やべ…」
しかもその先には勢い良く流れ落ちる滝が…
「っぎゃあぁぁぁあ…!」
「……ん!?」
しばらくして、猿が再び目を開くと、そこは黒い箱の中でした。
「夢…だったのか…??今の……やたらとリアルな…」
猿の言葉に答えるように、
「桃の在処は分かったか…?」
王様が眠ったまま小さく呟きました。