一筋縄では逝かせない★



「お腹空きました!!」



鬼が突然叫びました。



「な、何だよ!突然叫び出すんじゃねぇよ!」



犬は心臓をバクバクさせながら怒りました。



「さっきから、お腹空いてるって言ってるじゃないですか」



その言葉に続いてお腹からはグ〜、という音が。



「お前なぁ〜…」



一体誰のためにという言葉を犬は飲み込みました。



「―では、私が…」



と男が挙手したのをキジが、



「そうですね!僕も喉が渇きました」



と遮る様に言いました。



「皆も喉渇いたわよね!?じゃあ、川を探しに行きましょー!」



桃子は無理矢理にし過ぎたかなと思ってしまうほど明るく振舞いました。




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