一筋縄では逝かせない★



「らーんにゅー★」



途端。



草むらからチャーミングに飛び出してきたのはもう一人、女の子。



「「また来た…。」」



今まで言い合いをしていた男の子と女の子は口をそろえて毒を吐きました。



「また来たとは何よー♪そんなに歓迎してくれなくてもいいじゃなーい!」



空気の読めないこの女の子に呆れたのか、男の子と目を合わせ、女の子は1人、帰っていきました。



さて、残ったのは草むら女とマグロ男。



「ねえ〜。ちゃんと考えてくれた?」



「何の話だよ…。付き合うって話なら、出来ないって断っただろ?」



男の子はうんざりと女の子を突き放します。




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