一筋縄では逝かせない★
「…あら?」
超高速金ちゃん走りをしていたおばあさんは、眼前に広がる光景に目を輝かせました。
「…川じゃない!」
あーもぅホント超高速金ちゃん走りって喉渇くのよねー、と一人呟きながら、おばあさんは水を飲もうと川に近づきました。
―ところが。
「ひゃ…!?」
足元の草が濡れて滑りやすくなっていたため、おばあさんは見事に川に落ちてしまいました。
「な…ちょっ…えぇぇぇ!?」
大量に水を飲んだおばあさんは、薄れゆく意識の中で、
「…あっぷるという…わっはっは……巨大マグロが…」
という誰かとても大好きな人の声を聞いたような気がしました。