一筋縄では逝かせない★
「何よあれ!手なんかとり合っちゃって!!」
女の子は帰らずに木陰から二人の動向を見守っていました。
下唇をきつく噛み締めて。
「…ミラクルあーいずっ★」
「!?…何言ってんのあの子…」
女の子が可哀想な目で乱入してきた女の子を見ていると、男の子はビクンと身体を震わせたと思ったら、
「もし良かったら…俺と結婚してください!!」
「喜んで!!」
「―…!?」
女の子は顎がはずれそうな位、大口を開けポカンと二人を見ました。
言葉を出す事も出来ず、ただただ目を見開いていると、
「あ…れ?ちょっと!何してるのよ!!」
「え?ここを耕すんだけど」
「だから、なんで!!」
男の子は聞こえていないのか、黙々と土を耕します。
その光景を木陰から女の子はじっと見つめていました。