一筋縄では逝かせない★
「どうしよ…どうしよ…どうしよー!」
おばあさんは焦りながらも高速金ちゃん走りをやめることはしません。
「なんなのよー!日頃の行いがいい人にはこーゆうこともするわけ?」
もはや自分で言っていることも分かってないでしょう。
「これってー…もしかしてし・れ・んってやつかしらー♪人生の壁?」
とうとう自分の年も分からなくなったのでしょうか…。
人生の大半はもう過ごしたってのに…。
「これを乗り越えてこその!…ん?なんだろー…ふふっ★」
おばあさんは自分で自分に惚けるように、頬を染めました。
「…でも…。なに?!この状況!こんなの試練でもなんでもないわ!」
「きゃー!!」
そういって、おばあさんは前に現れた巨大な滝に落ちていきました。