一筋縄では逝かせない★
「ふ……んっっ!」
おばあさんは滝の流れに逆らうようにぐいっと身を捻りました。
「おじいさんにできたなら…っわたしにだって………できるわっ!!」
どうっ、という盛大な水柱を立てると、おばあさんは滝を垂直に昇り始めました。
「…っできた!得意技No.005“垂直滝昇り”!!」
ひゃっほーぅ!と高らかに両手を挙げて喜んだその直後。
「…ぇぁ…ぐっ!?」
顔面から桃の衝突をまともに受け、おばあさんは再び滝に流されていきました。