一筋縄では逝かせない★
「…おぉ!そうじゃ!!」
突然、おじいさんは両手をぽん、と打ち鳴らしてにっこりと笑いました。
「どうしたんじゃ?」
王様も釣られてにこにことしながら尋ねると、
「桃は川に行けばあるのじゃ!」
おじいさんはそう言ってから、
「…何だかそうやって誰かに言われた気が…」
ぽつりと付け加えました。
「誰か…って誰じゃ?」
「いやー…言われたというか…何となく…今…そう思ったんじゃ…」
「じゃあそこに行くべきじゃ。」
王様はにっ、と白い歯を見せました。