一筋縄では逝かせない★



「鬼さん?」



数歩歩き、立ち止まる鬼にキジは嫌な予感がしました。



「行けません…」



鬼は心無しか震えている様に見えました。



「何でですか?」



キジはわざとゆっくりと尋ねました。



「…自分は最低な奴だ…。ごめんなさい…っ」



途端に鬼は走り出してしまいました。



「鬼さんッ…!」



訳が判らずキジは名前を呼ぶ事しか出来ませんでした。



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