一筋縄では逝かせない★
「…ったく…相変わらずよく分かんねぇ奴だな…」
猿は王様をちらりと見やると小さく呟きました。
「…じいさんっ!行くぞ……ってどうした!?」
「何か…この辺がむかむかするのじゃぁ…」
「胃もたれだそりゃ!菓子食い過ぎだアホ!!」
おじいさんは苦しそうに胃の辺りを押さえています。
「いたたたた!大声は腹に響いて良くないのじゃーっ…」
「響くか!!てか自業自得!いい学習になっただろ!」
「うぅ…歩けないのじゃぁ…」
「大丈夫かぃ?困ったのぉ…」
本気で苦しむおじいさんを見て、
「…っくそ!」
猿は無言で背中を差し出しました。