一筋縄では逝かせない★



「なんだかよく分かんないけど大変なことになってるみたいね…?」



おばあさんは他人事のように呟きました。



「他人事かよ…(このばばあ…)」



「そーれーよーりー…★」



おばあさんはまだ縛られたまま可愛く言いました。



「んだ、こいつ…全く可愛げねえし…。」



「この縄解いてよー♪」



「黙りなさい、このくそばばあ。」



本当に周りが見えないおばあさんに桃子がぴしゃりと言い放ちます。



「あのー…追い掛けないとまずいんじゃないでしょうか…。」



キジは自分の居場所を探すように、気まずそうに3人に話し掛けました。



「だから!この縄解いてっていってんでしょ?!…ったく。ほんとにくそキジね…。」



毎度毎度同じようなセリフを吐きながらおばあさんはキジに怒鳴り付けます。



「…はあ。」



「じゃあ、早く行かねーと。行くぞ!」



犬はおばあさんとキジの会話を聞きつつも、わざわざスルーして、Let!と桃子たちを誘いました。




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