一筋縄では逝かせない★



「…っあ………この木…っ!」



猿は巨大どんぐりの木の前までたどり着くと、目を真ん丸に見開いて叫び声を上げました。



「確か…この木のところまで来ると、シマリ…」



猿が夢の内容を思い出していると、



「…交代なのじゃ☆」



「…ぬぉ!?この木じゃったんか!!わしはてっきりあの木のことかと…」



「あの木はどんぐりじゃないわいっ!そもそもさっきの場所からあの木は見えとらんかったじゃろう!!」



「でもわしはあの木だと思っとったんじゃぁー!まだ心の準備がぁー!!」



「人生諦めも大切なのじゃ!」



「残りわずかな人生、諦められることなんてないのじゃー!!」



おじいさんと王様は激しく醜い争いを始めてしまいました。



「…っくそ…!」




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