一筋縄では逝かせない★



「あ、この池は」



「何かあるんですか?」



川を沿って来たのに、どうやったら池につくのか…。



それは置いといて、



「この池面白いんですよ!」



また鬼は当初の目的を脳の隅へと追いやり、目に入った物全てにはしゃぐ子どもの様です。



おもむろに近くに生えていた草を引きちぎり、池へ投入しました。



「駄目ですよ!そんな事したら…」



「そうなんですけど。今回のケースはいいんです」



「?」



突如池は黄金に光りだし、一筋の光りからまばゆく輝く女神が現れました。



「あなたが(わざと)落としたのは、金の草ですか?それともこの銀の草ですか?」



女神は何度目かのお決まりの台詞を噛まずにスラスラとのけました。



「ね?」



「(面白い?)凄いですね!」



見てよかったでしょ?と鬼は小首を傾げて男へ言いました。




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