一筋縄では逝かせない★
「くそキジ!乗せなさい!」
「…はあ?」
まさか自分の名前が出てくるとは思っていなかったでしょう。
「あんたが飛べるってこと、すっかり忘れてたわ。さあ、みんな乗りましょ★」
桃子は親指を立て、キジに向かって突き出しました。
「無理です。重量オーバーですよ。」
「簡単に無理なんて決め付けるなんて、本当、くそキジね。」
桃子は再び、みんなに乗るよう合図をします。
「無理ですって!」
「無理じゃないわよ!」
2人の口論に残りの2人は顔をしかめるばかりです。