一筋縄では逝かせない★



「丁度よく、この辺の木はズタボロに焼け焦げていますし、これを使えば森林伐採にはならないでしょう」



「多少強度は気になるけど…巧く組合せれば大丈夫ですよね」



よーしやるぞー!と鬼はハリキリました。



「では、これを使って下さい」



男は鞄からチェーンソー、ロープを出しました。



「うわっ!出た!四次元鞄!本当なんでも入ってるんですね」



「(四次元鞄?)はい、大抵の物は入っていると思います。まずは適度な木を切りましょう」



鬼はまた一層ハリキリました。



―数十分後。



「わーい!完成ですよね?」



「はい、完成です。完璧な出来栄えです」



「わーい!よし、川へ運んで乗りましょう!!」



鬼のはしゃぎ様ったらありません。




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