一筋縄では逝かせない★
「ほらー!無理とか、言わないの★」
「(まだゆうか…こいつら…)」
桃子とキジの言い合いに兄と犬はしびれを切らしました。
「桃子、いい加減にしろ…キジは出来ないんだと。」
兄は桃子を制すると見せ、さりげなくキジをけなします。
「そーねー。このキジには無理か…」
桃子もそれに便乗します。
「………いいです。出来ます。乗ってください。」
「「(やった!まじこいつ馬鹿!)」」
桃子と兄は心の中で声を揃えてにんまりと言いました。
「(なんなんだ…こいつら…)」
その様子に犬はますます顔色を悪くします。
「乗るなら早くしてくださいよ!」
「はいはい…ほら!急ぐのよ!」
3人はキジの背中に乗り、足跡を辿ることにしたのです。