一筋縄では逝かせない★



「なるほど…じいさんの記憶の中にまだ何か引っ掛かってるもんがあるってことか…」



「…あれ?怒らんのか??」



猿はふーむ、と腕を組み、王様はもしもの時に備えて頭にあてていた手を、拍子抜けしたように外しました。



「…じいさん絡みだっていうんならしゃあねぇ。」



「ほーぅ」



きっぱりと言い切る猿の様子に、王様は感心しました。



「…ところで、シマリスの謎は解けたのかの?」



「あぁ…あんたがあんなとこで箱引っこ抜かなきゃもうちょいはっきりしたかもしんねぇけどな…」



「そんな中途半端じゃったか?割とキリのいいところで切ったはずじゃったが…」



「あんた…どこまで分かってんだよ…怖ぇぇな…」



猿は冷や汗をかきながら王様を見つめました。




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